重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
ホープフルSの影響大!?波乱演出の可能性を秘める2頭!
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かして、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探る日々です。
後半では朝日杯フューチュリティSの金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
朝日杯FSの金言
レース体系の変化で距離延長組に追い風
今週の朝日杯フューチュリティS(G1、阪神芝1600)は、早いもので舞台を阪神に移して今年で9年目です。
その間にはホープフルSがG2(2014~2016)に、更にはG1(2017~)に昇格するなど2歳路線にも変化がありました。
ホープフルSの前身にあたるラジオNIKKEI杯2歳S(G3)は1着賞金3200万円。G2のホープフルSが6500~6700万円、G1が7000万円ですから出走への意識は当然高まります。参考までに朝日杯FSの1着賞金は7000万円です。
賞金のことまで意識しているファンの方は少ないかもしれませんが、各陣営にとっては賞金を獲得してなんぼです。
少しでも適性に合う条件に使おうとするため、中距離馬はホープフルSに向かい、マイル適性がある馬、マイルならチャンスありと見ている馬は朝日杯FSへと向かう流れが出来ました。
その結果、出走メンバーが“スピード寄りに変化”してきたことでレースの性質にも変化が出てきています。具体的には芝1600mより短い距離で勝ち上がってきた馬の激走が目立っています。
距離延長組の好走馬
20年1着グレナディアガーズ(7人気)
19年2着タイセイビジョン(2人気)
19年3着グランレイ(14人気)
17年3着タワーオブロンドン(2人気)
16年2着モンドキャンノ(7人気)
15年3着シャドウアプローチ(11人気)
スピード勝負に付いて行けるかどうか。マイルでは未知数だからと軽視するわけにはいきません。
まだまだ成長途上の2歳冬。世代の勢力図が完成していない時期で、朝日杯FSとホープフルSでメンバーがバラける状況では、こういう伏兵馬にも激走の可能性があります。
この傾向を踏まえて、距離延長でも期待できそうな馬をレビューしてみます。
※ 12月16日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 バグラダス
初勝利がダート短距離ながら次戦の新潟2歳S(G3)で4着、芝1400mの1勝クラスで2勝目という異色な戦歴の馬です。
重賞でスローの瞬発力勝負では分が悪かったですが、前半から引き締まったペースとなった前走では持ち味のスピードが活きました。
ハナにはこだわらず先行ポジションで脚を溜めて直線勝負。勝ち時計1分20秒8は過去5年の東京芝1400m・2歳戦で最速、前週の古馬3勝クラスと同タイムと優秀です。
輸送や初コースという課題はありますが、G1のペースでも戸惑うことはなさそうなだけに、折り合いと末脚が発揮できれば上位争いに食い込むシーンも。
2頭目 コーパスクリスティ
1400mで2連勝、いずれも完勝でした。5頭立ての前走は出負けしてポツンと最後方からになりましたが、慌てず折り合いに専念。落ち着いたペースで楽に走る他馬をまとめて差し切った末脚は迫力がありました。
直線が長く急坂もある阪神外回りコースを戦う上で末脚の能力があることは重要です。
最後はソラを使っていたのでまだ底は見せていないでしょう。気難しさがあるタイプですが、距離が延びて追走しやすくなることがいい方に出ればポジションも極端に悪くならずに済みます。
混戦においては、2歳戦・阪神マイル戦を知り尽くしている中内田厩舎の調整や作戦も有利に働きそうです。
朝日杯FSで買うべき5頭はこれ!
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2歳戦で人気薄をズバズバ見抜く!
・小倉2歳S
バレリーナ(9人気2着)
・京王杯2歳S
オオバンブルマイ(10人気1着)
・ファンタジーS
リバーラ(10人気1着)
・東京スポーツ杯2歳S
ガストリック(5人気1着)
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