元競馬学校教官・蓑田早人の蓑田塾

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レジェンドの進言が実を結ぶか

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今週からは4週連続G1。まずは中京を舞台に行われるスプリントG1の高松宮記念だね。

昨年は団野大成騎手、一昨年は丸田恭介騎手、4年前は松若風馬騎手がG1初勝利を果たしたレースで、馬券的にも荒れることが多いが、今年に関しては騎手のレベルが高くて出走馬も上位拮抗。2桁人気の馬が激走して大波乱、とまではいかないような気がしているよ。

有力どころではナムラクレア、ママコチャ、トウシンマカオ。この3頭はいずれも5歳世代だが、中でもトウシンマカオは去年よりさらに強くなっている印象があるね。

香港から参戦するビクターザウィナーもスタートが速いらしく、雨にも対応できそうなタイプ。他の17頭とは最初から全く違う競馬をしてそのまま押し切り、なんてこともあるかもしれない。この馬も上位に評価したい。

そして、狙ってみたいと思っているのがソーダズリングとディヴィーナ。どちらも今回が初めての1200m戦になる牝馬なんだよ。

こういう馬はダメなときは全くダメだろうけど、この路線の安定勢力をまとめて負かすとしたら、という期待だね。

ソーダズリングは前走を勝った後で、武豊騎手が進言して高松宮記念への参戦を決めたようだ。

京都牝馬Sでは仕上がりや斤量に差があったにせよ、ナムラクレアに勝っている訳だからね。武豊騎手の手応え通り、1200mでもっと良くなれば可能性はある。

ディヴィーナは今回が引退レース。こちらは初距離が良い方に出ればという点だけでなく、中京を得意としている点に期待したい。

日曜中京の武豊騎手は高松宮記念を含めて5鞍に騎乗する。今年はここまで23勝を挙げてリーディング9位。2020年以来となる年間100勝もあり得るペースだ。

2Rのルージュルリアンは前走が初出走のレース。4着だったが武豊騎手は素質を評価していたようで、今回も武豊騎手とのコンビ継続のためにこのレースに使ってきたようだ。

ソーダズリングも昨年の今頃に武豊騎手とのコンビで未勝利デビューからオークスまで駒を進めたが、この馬もそういう未来があるかもしれないね。

日曜の騎乗一覧と評価

レース条件馬名評価
中京2R芝2000mルージュルリアンA
中京8R芝1200mアシャカタカA
中京9R芝2200mシュガークンB
中京11R芝1200mソーダズリングA
中京12Rダ1400mカッティングジェムB


先週は4つの重賞が行われ、今週も土曜日にG1の前哨戦となる日経賞と毎日杯が行われた。

毎日杯はメイショウタバルが6馬身差で勝利。これだけの着差が付いたのは重馬場の影響もあっただろうけど、次はどのレースに向かうだろうか。

これで、桜花賞、皐月賞についてはメンバーが固まってきたね。スプリングSのシックスペンスは皐月賞には出ないかもしれないが、混戦ムードだった牡馬クラシック路線であの勝ち方を見せたのなら、次はどこに出てきても注目を集めそうだ。

先週の重賞で気にしていたのがファルコンSのシュトラウス。どういう競馬をするかと思っていたが、ちょっとガッカリだったね。

折り合いがテーマだったとはいえ、あそこまで下げては今後に向けての収穫になったかどうか。北村宏司騎手も調教から乗っていた割にビビり過ぎだったように思えたし、馬券を買っていたファンにも失礼じゃないかな。

折り合いの課題をクリアして復活の勝利を果たしたダノンマッキンリーとは対照的な結果になっただけに、レース前はNHKマイルCで楽しみと思っていたが、やや評価を見直すことになりそうだよ。


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蓑田早人・プロフィール

卓越した騎乗技術を武器に、騎手として北海道などローカル開催を中心に活躍。引退するまで、日本騎手クラブ副会長を務めるなど騎手の地位向上にも尽力。その後、競馬学校の専任教官へ就任(石橋脩騎手ら第19期生より指導を担当)。川田将雅騎手、松山弘平騎手をはじめ、吉田隼人騎手、三浦皇成騎手、藤田菜七子騎手など教え子が多くいる。

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