うまスクエア

馬券ネオメソッド（公開馬券編） ［2012年5月13日］

ダート血統保持馬、盲点の上がり馬

【日曜の穴馬券ネオメソッド】

東京11ＲヴィクトリアＭ　芝1600ｍ

◎(8)クィーンズバーン

まず、このレースの血統ポイントから挙げておきます。

☆ダート血統、特にヴァイスリージェント系が好走しやすい

【ダート血統保持馬の好走例】
11年２番人気１着アパパネ（母父ソルトレイク＠ヴァイスリージェント系）
10年８番人気２着ヒカルアマランサス（母父エーピーインディ）
09年11番人気２着ブラボーデイジー（父クロフネ＠ヴァイスリージェント系）
09年７番人気３着ショウナンラノビア（父フレンチデピュティ＠ヴァイスリージェント系）
08年４番人気３着ブルーメンブラット（母父トップサイダー）

上記のとおり、ほぼ毎年、ダート血統保持馬が馬券に絡んでいるという点は注目に値するでしょう。特に、ヴァイスリージェント系の好相性ぶりは特筆モノ。見つければすぐに買い目に加えたいレベルです。
ちなみに、サンデー系の中でもダート適性の高いフジキセキ産駒も２勝を挙げています。まあ、この産駒は東京マイルをドル箱としているので、必ずしもダート適性の高さゆえの好走とは言い切れませんが、物凄く広義で捉えれば、このフジキセキ産駒の好相性をもって、ダート血統が走りやすいと言っても間違いではないでしょう。

血統的なポイントは上記の通り。まずはこれに要注意という点から話は始まります。

次に、このレース固有の穴ポイントについて。
ズバリ、盲点の馬を狙うということです。特に、最近になってグンとパフォーマンスを上げている上がり馬、これが盲点になっている場合は要注意です。

【盲点になっていた上がり馬、実力馬】
10年８番人気２着ヒカルアマランサス（２走前に京都牝馬Ｓを最後方から差し切り）
10年11番人気３着ニシノブルームーン（前走、中山牝馬Ｓ勝ち）
09年11番人気２着ブラボーデイジー（前走、福島牝馬Ｓ勝ち）
09年７番人気３着ショウナンラノビア（連勝中）
08年５番人気１着エイジアンウインズ（前走、阪神牝馬Ｓ勝ち）
08年４番人気３着ブルーメンブラット（前走、阪神牝馬Ｓクビ差２着）
07年12番人気１着コイウタ（前走、対牡馬のダービー卿ＣＴ２着）

ウオッカやブエナビスタといった、超Ａ級牝馬が出走していたせいでしょうか、このレースは毎年のようにこの手の“盲点の上がり馬、実力馬”が生まれ、馬券に絡んで波乱を呼びます。上記の馬達、その人気だけを見れば手が出ないように見えますが、前２走の成績を見れば、普通に買えて然るべき存在のはず。ただでさえ、『牝馬は格より調子』という格言もあるほど、近走の充実度が重要となる牝馬戦。直近の走りが評価できるものであるにも関わらず、不当に評価が落ちている馬は積極的に狙うべきなのです。

今年のメンバーを見渡すと、絶好の存在が１頭いますね。そう、8.クィーンズバーンです。前走で重賞を制覇し、勢いに乗っているにも関わらず、その前走が1400ｍの逃げ切り勝ちだったことからか、ほとんど注目されていないこんな馬こそ、毎年のようにこのレースで穴を開ける“盲点の上がり馬”にふさわしい馬と言えるでしょう。
血統的にも、母父がダート適性の高いダマスカスの系統。穴を開けるポイントは押さえています。東京はおろか、左回りさえ初めてという点を不安視する見方を否定する気はありませんが、この人気ならその程度のリスクには目を瞑るべき。穴の使者になりやすい逃げという脚質も魅力的。一発あるならこの馬でしょう。

相手には、相性の良いヴァイスリージェント系保持馬から、5.アニメイトバイオ、6.スプリングサンダー、7.アパパネ、12.ホエールキャプチャを強調。このレースと相性の良いタニノギムレット産駒の14.オールザットジャズも押さえます。ただし、これは◎クィーンズバーンと異なり、盲点になっていない上がり馬。このタイプは意外と過剰人気になりやすいという傾向には注意が必要かもしれません。
と、ここまではすんなり決まるのですが、それ以降の馬となると、意外と絞り込みにくいこのレース（来る理由がある馬を全部拾うと、ほぼ総流しになってしまいます）。そうなれば、馬券の本線は必然的に本命馬の単複。あとは本当に気のある相手だけに絞り込み、他が来たら諦めると割り切って買うべきでしょう。


【by境和樹】