馬券ネオメソッド(レース回顧編)
ローズSの回顧
第33回ローズS
1着
タッチングスピーチ
2着
ミッキークイーン
3着
トーセンビクトリー
ラップ:
12.5-11.0-11.6-11.6-11.7-11.9-11.2-11.5-12.2
時計:1.45.2
タッチングスピーチは予想コラムで指摘したレース傾向から、十分狙える馬だったと思います。ただ、まさか勝つとはねぇ……ミッキークイーンが取りこぼすシーンは何となくイメージできましたが、この馬が差し切るというのはちょっと想像しづらかったですね。そこそこには来るだろうけど、まあ、上がり最速を使って指定席(予想コラムでも少し触れましたが、基本的に上がり最速を使う馬は2着止まりになるもの。今年もそうでしたけど)くらいだろうなぁという感じでしたから。
まあ、前走に続きちょっと展開が嵌った感じはありますが、それでも一足飛びにこのメンバー相手に勝つんですから、素直に評価してもいいと思います。何より、サンデーとの配合で全くと言っていいほど結果を出せなかった『母父サドラーズウェルズ』で成功例を作ったディープインパクト恐るべし。これは血統的視点で見るとかなり貴重なサンプルになると思います。何となく嬉しい。サドラーズウェルズの血が日本で成功し始めれば、血統予想も幅が広がると個人的には思っているので。
もうひとつ、私が常々主張していることですが、『一般レースと重賞では傾向が異なる場合がある』という好例になったレースだったとも思います。この日の阪神は徹底的に内有利の馬場設定で、しかも、1800に関しては5Rでカフジキングが6番人気3着、8Rではメイショウコルノが6番人気1着、キャノンプレートが4番人気3着と、先行タイプのマンハッタンカフェが軒並み馬券になっていました。当日、ツイッターで『この馬場ならシングウィズジョイだろうな。。。』と呟いたのは、この傾向があったからです。しかし、そのシングウィズジョイは結果を出せず、ディープ産駒が追い込んでワンツーフィニッシュ。“逆境のディープ”が真骨頂を見せたという考え方もできると思いますが、このレースに関してはむしろ『重賞固有の傾向が優先された』と考えますね。もちろん、重賞が当日のバイアスに左右されることもありますが、私は今回のように過去の同レースの傾向が重要だと考えています。すなわち、上がり最速の馬が馬券に絡み、欧州血統保持の穴馬が好走したということですね。別にこれが正解だというのではなく、こういう考え方は穴馬券を獲る上で重要だと思うのです。
レース全体の感想としては、レッツゴードンキが頑張ったなぁということ。ひょっとしたらですが、秋華賞で穴を開けるのはこういうタイプかもしれませんね。地力は示していますし、馬体増が示す通り字面の血統以上の成長力を秘めている可能性があります。人気を落とすようなら一考の余地があるのではないでしょうか。
最後になりましたが、私の本命馬ライトファンタジアについて。無抵抗の惨敗。返す言葉もございません。トニービンの血を意識しすぎた結果ではありますが、今回、私にはこの馬以外に選べませんでした。加点材料も満足できるものだったので、結果が出なかったことが残念でなりません。
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