馬券ネオメソッド(レース回顧編)
桜花賞の回顧
第77回桜花賞
1着
レーヌミノル
2着
リスグラシュー
3着
ソウルスターリング
ラップ:
12.7-10.9-11.1-11.8-11.8-11.5-11.9-12.8
時計:1.34.5
馬場が大きく影響した今年の桜花賞。実に20年ぶりの道悪での桜花賞だったそうですが、外回りコースになってから初めての道悪ということで、傾向がかなり変化していたという印象を受けました。今回、私も期待していたカワキタエンカの敗退により、ディープインパクト産駒の連続好走が途切れることになりましたが、今年に関しては馬場を理由にノーカウントと考えた方がいいと思います。
今週の阪神は土曜日から道悪。それによって時計が掛かっていたことも確かですが、それ以上に脚質傾向が非常に凝り固まっていましたね。徹底的に馬場の真ん中を突いた好位勢が有利な競馬が続きました。次に内を突いた差し馬、先行馬と続き、大外一気の差し馬はまず届かない。そんな馬場傾向でした。そして、それがそのまま桜花賞の結果に直結したと思います。
レーヌミノルは、まさにそんな馬場傾向を完璧に活かしたレース運びが奏功した格好。たれらばの話をしても意味はありませんが、おそらく今週以外の馬場では勝ち切ることはなかったでしょう。もちろん、道悪をこなすタイプだったことも大きな要素だったといえます。
ただ、こういう崩れないキャラは特に牝馬GⅠで人気薄の身ながら激走することが多いですね。この馬自体がパフォーマンスを跳ね上げたというより、あまりに世間の盲点になりすぎていたという印象はあります。勝つまで想像するのは相当難儀だと思いますが、少なくとも8番人気になるような馬ではなかったですよね。ちなみに、馬連換算でも8番人気でしたから、やはり盲点になっていたことは間違いないようです。
2着リスグラシューは、前走があまりに平凡な内容だったのでどうしたのかと思っていましたが、いわゆる休み明け、トライアル仕様だったということなのでしょうね。阪神JFは通ったコースを考えれば間違いなく勝ち馬と同等かそれ以上の内容で走っていましたから、ここでその勝ち馬を逆転するのも頷けるところ。ただ、前走があるだけになかなか現実的に考えることは難しかったですが。
3着ソウルスターリングの競馬は、今日の阪神の馬場傾向にもマッチしていましたし、不満のない取り口だったと思います。あれで伸びないのは道悪への適性なのでしょう。
一方、人気を分けたアドマイヤミヤビは12着大敗。デムーロ騎手がどういうコメントを出すか現時点では分かりませんが、前傾ラップの経験が不足していたことが直接の敗因でしょう。一度もペースが緩むことがない流れでは、持ち前の瞬発力が活かせませんでした。
ただ、そもそもスタート直後から位置を取りに行こうという姿勢が見られなかったことには疑問が残ります。今日の馬場では、最初のコーナーの入りの時点でも最後方じゃ話になりませんから。ひょっとすると、道悪のせいで推進力がなくなり、行こうと思っても行けなかったのかもしれませんが、スタート直後の所作を見る限り、最初から後方一気を考えていたようにも見えました。結果的にマイル適性の差が出たということも言えますし、4角後方の時点で馬場傾向から外れてしまったとも言えます。このあたりは本人に聞かないと分かりませんが、最後は鞍上も無理をしていませんから、この馬場を走った反動は最小限に抑えられていると思いたいですね。良馬場のオークスでもう一度見てみたいところです。
カワキタエンカについては冒頭に書いたとおりで、この馬自体の能力云々の前に、馬場状態が過去の桜花賞とは全く違うものになってしまったことで、ディープの持つ桜花賞適性が発揮できなかったことが敗因だと思います。
待望の新刊!境和樹の【単複論! 実践編】 絶賛発売中!
『単複論!実践編』の購入はコチラ
▼境和樹への応援メッセージはコチラ▼
Mail:cheer@umasq.jp