馬券ネオメソッド(レース回顧編)
CBC賞&ラジオNIKKEI賞回顧
第68回ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
1着
ブレイキングドーン
2着
マイネルサーパス
3着
ゴータイミング
ラップ:
12.6-11.1-12.2-12.6-12.5-12.3-12.4-11.9-12.2
時計:1.49.8
雨の影響をモロに食らった日曜日の福島芝コース。外枠を引いた馬の好走が目立ち、多少距離ロスがあっても4角で外を回した馬がゴール前でグンと着順を上げ、内を通した馬はラストで失速する。最近はそこまででもありませんが、福島の開催後半によく見られるパターンですね。これで開幕週、来週以降も天候は不順でしょうから、この開催はかなりタフな馬場になることが予想されます。
その馬場傾向に沿ったブレイキングドーンが勝利。京都2歳S2着、弥生賞3着の実績がある馬ですからこれくらい走れて当然といえば当然ですが、今日に関しては馬場と枠順が完璧にマッチした印象が強いですね。
恵まれたとまでは言いませんが、「このメンバーの中では能力が抜けていた」であるとか「秋が楽しみになった」といった類の評価は少し早計かなと思います。
むしろ評価したいのは2着マイネルサーパス。内ピッタリを回ってゴール寸前まで粘る2着はかなり強い競馬だったと思います。やはりこういうコース形態が合うだなという印象。同時に、逃げて4着のダディーズマインドを含め、きんもくせい特別組はやはりレベルが高いです。
3着ゴータイミングは、勝ち馬同様、枠順と馬場設定がマッチした形の3着。ただ、この馬に関してはプラスで「母父サドラーズウェルズ系」という点もポイント。
公式LINEでも紹介させていただきましたが、福島芝(特に中距離)は「母父サドラーズウェルズ系」の成績が良いコース。親玉のサドラーズウェルズだけでなく、「母父シングスピール」や「母父ガリレオ」など続々と好走馬を送り込んでいます。
今日は、それに道悪という要素が加わったことで、よりサドラー系の持ち味が活きる格好になりました。
この3着に関しては(コース替わりの際に)過大評価禁物とするとともに、改めて福島芝のサドラーズウェルズ系の重要性を感じました。これは来週以降、必ず活かしたい血統法則です。
第55回CBC賞(GⅢ)
1着
レッドアンシェル
2着
アレスバローズ
3着
セイウンコウセイ
ラップ:
12.4-11.0-11.5-11.2-11.3-12.4
時計:1.09.8
あくまで映像で見たレベルですが、これだけの豪雨の中で競馬が行われるのも珍しいというくらい酷い状況だった今年のCBC賞。さすがにこれだけあると、もう道悪の巧拙を通り越して地力が問われるんだなぁという結果。また、ジョッキーの方々にとってはかなり厳しい状況だったと思いますが、その中でも懸命に乗っている姿が印象的でした。特に、イン差しを狙った2着アレスバローズの川田騎手の頑張りが光りました。
勝ったのはレッドアンシェル。これは完全にスプリンターとしての資質が花開いたなという印象。前走が道中で10秒台を4度刻むという流れ。それに対して今回はこの道悪で時計が掛かっての勝利ですから、この2連勝の価値は高いですね。
2着アレスバローズは、予想コラムでも指摘したディープ産駒。今日の馬場は一見すると参考外にも見えますが、冒頭にも書いた通り、一周回って本来の適性に近いものが問われたと思っているので、その意味でやはりこのレースにおける同産駒の有用性を証明する結果だったと思います。それにしても、この馬が7人気ですか……確かに、近走成績が冴えず、昨年より3.5キロ重い斤量。なかなか評価しづらい面があったかもしれません。人気を少し読み違えたなという印象です。
3着セイウンコウセイは、道悪適性もあったと思いますが、追い駆けてきた馬を潰しての逃げ込みですから、58キロを背負っていたことも含めて地力の高さを証明した格好。なかなか掴み処がない馬ではありますが、良い馬ですね。
勝ち馬レッドアンシェルは、マイル近辺で大成し切れなかった馬の距離短縮型。どうやらこれがCBC賞の最大の注目ポイントなんだと思います。旧コース時代の高松宮記念で「マイル崩れのサンデー産駒狙い」がセオリーになった時期がありましたが、このCBC賞も「マイル崩れのサンデー系」が狙い目と考えていいでしょう。それがディープ産駒なら尚良しというイメージ。来年、これは活かしたいところです。
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