ユニコーンS(G3)で1番人気確実のカフェファラオと並んで、競馬ファンの注目を集めている女砂戦車レッチェバロック。
2戦2勝の内容は新馬が大差勝ち。昇級戦の1勝クラスも2着に9馬身差をつける大楽勝とあって、ここまで全く底を見せていない。さらに鞍上もルメールとくれば、無傷の3連勝で重賞制覇の期待がかかる。
しかし、実際に馬券を買えるかは、別問題だ。
論より証拠。ユニコーンSで『牝馬』の成績は過去10年で(1-2-0-17)勝率4.5%、連対率13.6%。2011年アイアムアクトレスを最後に勝ち馬は出ておらず、17年には1番人気リエノテソーロが7着に敗れるなど苦戦している。
また『前走1400m出走馬』も(1-2-2-33)勝率2.6%、連対率7.9%、複勝率13.2%と、多くの馬が距離延長に対応できず敗れているのをご存知だろうか?
▼前走距離別成績(過去10年)
今回延長(1-2-2-40)複勝率11.1%
今回短縮(6-5-5-43)複勝率27.1%
1400m(1-2-2-33)複勝率13.2%
1600m(3-3-4-42)複勝率19.2%
1800m(3-4-3-32)複勝率23.8%
さらに極めつけは『前走クラス別成績』。1勝クラスからの昇級馬は重賞オープン好走馬の厚い壁に跳ね返されるケースが多く(1-0-3-47)。勝率は驚くべきことに僅か2%しかない。
▼前走クラス別成績(過去10年)
1勝(1-0-3-47)複勝率7.8%
2勝(1-0-0-2)複勝率33.3%
OP(4-9-6-55)複勝率25.7%
重賞(4-1-4-22)複勝率29.0%
上記の検証結果、過去の傾向からユニコーンSでレッチェバロックが勝つ確率は、お世辞にも高いとは言い難い。克服すべき課題も目立ち、馬券的には嫌って妙味ありか?
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