採れたて!トレセン情報
第805回&第806回
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【競馬場から見た推奨馬券】
土曜の競馬を見る限りでは、芝もダートも外を回ったらアウト。外枠有利が定説のダート1200mでさえ、内枠の馬の好走が目立っていた。さすが開幕週といった感じ。
中山3Rから入りたい。狙い馬は8番シャウエン。できればもう少し内枠を引きたかったが、前走の小回り福島での15番枠に比べればマシか。
その福島戦は、1、2着馬が好枠を利して
先頭、2番手。シャウエンは外から押してやっと3番手。その態勢で最後まできたが、やはり外を回された分3着。ただ、着差はクビ、ハナ。内容的にはシャウエンが勝っていたと言っても良い。
前々走の中山戦の早目の先頭で粘った内容も良く、急坂も苦にしない。
他の有力馬に中山経験馬が少なく、軸としてはシャウエンが最適と見た。
馬連 3-8 7-8 8-11
3連複 3-7-8 3-8-11 4-7-8
4-8-11 7-8-11
自信度 C
ダート戦からは、中山9R。
土曜の傾向から狙いは先行馬。近走は冴えないが、10番パレスハングリーを狙う。昨年もこの開催から快進撃がはじまり、寒い時期に1000万で3、2、1着。一昨年も寒くなってから好走が目立った。よほど寒い時期が合うに違いない。その現級3、2、1着は、全て今回と同じ中山ダート1800m。コース適性もベストだ。
前走は久々もあったが、東京の芝スタートで出脚がつかず、本来の先行策がとれず参考外。叩かれて、条件の揃った今回は買わない手はない。先行馬に有利な馬場状態もおあつらえ向きだ。
単勝 8
馬連 3-10 10-15
ワイド 3-10 10-15
自信度 B
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●悪い流れが一転!●
12月に入り師走競馬に突入。その開幕週のGIは旧ジャパンカップダートのチャンピオンズC。この暮れの中京に移設されレース名が変更されて今年で5年目。過去4年、毎年そうそうたるメンバーで争われているものの、馬連3桁決着は一度も無く、逆に馬連万馬券決着まである、意外と一筋縄では決まらないGIとなっている。
今年も、ゴールドドリームの回避があったものの、現時点でのダート戦線のトップグループがほぼほぼ出走し、例年同様に白熱した戦いが期待できそうだ。
人気と話題の中心は、今週も3歳馬ルヴァンスレーヴがこのレースの主役となっている。確かに、7戦6勝で内GI級レースを3勝、2着が一回あるところも先週のアーモンドアイと同じだ。その勝ち方も毎回圧巻で、全て突き抜けて余力を感じるレース振り、不動の主役と言う雰囲気を醸し出している。
このルヴァンスレーヴに挑む存在として、同世代のオメガパフュームや、JBCクラシックでそのオメガパフュームを破ったケイティブレイブ、そのJBCで1番人気だったサンライズソアなど2番手グループは混戦だが、実は隠れた筆頭格が存在する。
前走の敗退ですっかり人気を落としたウェスタールンド、鞍上がカタカナジョッキーでは無い事も影響しているのだろう。しかし、前走の武蔵野Sでは、そのカタカナジョッキーの手によって7着に破れてしまった。
そのレースは、スタートで後手を踏み、ポジションを上げに行った際に外のインカンテーションと激しく接触し、結果的にはそれが影響して戦意を喪失、この馬らしい伸びは見せずに終わってしまった。
当時もお伝えしたが、実は武蔵野Sは、本来はカタカナジョッキーでも最有力のムーアが手綱を取る予定だった。しかしエリザベス女王杯に騎乗馬が居ないため日本での騎乗を諦めた経緯があった。
この話には続きがあって、実はそれでも武蔵野Sで勝つか賞金加算して優先権利を獲得さえできれば、このチャンピオンズCでは改めてムーアが騎乗する予定だった。ところが、結果は取りこぼしてしまい、2週前の段階では補欠で除外候補。出走できるかわからない状況だったため、またもムーアは日本での騎乗を諦めアメリカで乗ることを選択した。
ウェスタールンド陣営の武蔵野S前の青写真とすれば、ムーアで武蔵野Sを勝ち、優先出走権を得て本番もムーアで挑む、万事上手く行っていればその予定だった。
どこかで歯車が狂い、結果もその狂ったままだったが、ここに来て流れが変わってきた感がある。
まず、賞金順で上位だったメイショウスミトモが回避し次週の師走Sに矛先を変え、さらに同列だったクインズサターンも回避し師走Sへ回り、補欠から一気に繰り上がり抽選も無く出走が叶った。
鞍上には、一旦は北村友一騎手へ打診があったものの、既に中山で多数の騎乗を予定しており乗れず、回り回って初ダートの時に手綱を取っていた藤岡佑介騎手にオファー、彼も阪神で騎乗を予定していたが、「除外覚悟でも入れば一発を狙える馬」とのことで中京に切り替えた。
この藤岡佑介騎手は、佐々木晶三厩舎と相性が良く、今年も12回乗って4勝を挙げている。しかもその人気は4・6・4・1と、伏兵での勝利が多いのも特徴。
さらに、強敵と目されていたゴールドドリームが回避し、労せずして着順もひとつ上がった。
武蔵野Sが終わった時点では、本当に残念の連続だったが、流れが変わると全てが一転、良い方に傾くから不思議なもの。それでもルヴァンスレーヴは強敵だが、ウェスタールンドと藤岡佑介騎手のレース振りには注目せざるを得ないだろう。
思い起こせば、彼の初GI制覇となった今春のケイアイノーテックも、急遽の代打騎乗依頼だった。こういうシチュエーションに強いジョッキーでもある。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●GⅠの舞台●
昨年の覇者ゴールドドリームの回避によってフルゲート割れとなった今年のチャンピオンズC。
これで3歳馬ルヴァンスレーヴが圧倒的な1番人気に支持される可能性がかなり高くなり、1強の様相。
JBCクラシックの1~4着馬がどれだけ対抗できるのか、もしくは武蔵野S組が躍進するのか、という構図。
今回注目したいのは武蔵野S組のサンライズノヴァとインカンテーション。
サンライズノヴァは勝たなければGⅠへ行かないという高いハードルを課して臨んだ結果、34秒8という芝コース並の瞬発力で完勝。決め手の鋭さはダート界現役屈指。
コーナーが4つあるコースへの対応や展開待に左右される脚質ではあるが、過去には中山1800mでの連対があるし、展開不問の末脚が最大の武器。
それよりも、チャンスがない馬でのGⅠ参戦に消極的な戸崎騎手が積極的にGⅠ参戦を促した、というところが1番の魅力かもしれない。
インカンテーションは昨年の武蔵野Sからずっと三浦騎手が手綱を取っているが、今回は乗り替わる予定だった。のだ。ところが、オーナー希望の外国人騎手の予定が空かない、もしくは中京で騎乗しないなどがあり、1度はクビになった三浦騎手へと再び戻ることへ。
紙面上には写らないが、本当は三浦騎手→外国人騎手へ乗り替わり?→三浦騎手という流れ。
三浦騎手の内心はおもしろくないはずだが、見返すためには結果で示すしかないのが勝負の世界。
色々な思惑がより複雑に絡み合うのがGⅠという舞台。今年の主役はどのコンビなのか。
【関西事情通のちょっとイイ?話】
●昨年と同じ流れの乗れるか!?●
今週からいよいよ師走の競馬、今年もあと1ヶ月となった。
師走の中山開幕週と言えば、長距離マラソンレースとして知れ渡っているステイヤーズSが行われる。
話題の中心は、只今3連覇中、史上初のJRA同一重賞4連覇に挑むアルバート。
その過去3回は全てライアン・ムーアが手綱を取って来たが、今回は乗り替わりとなった。当初は、今年もムーアが乗る予定だったのだが、先日のエリザベス女王杯の時と同じ、チャンピオンズCに乗り馬がいないという事で今週は日本では無くアメリカでの騎乗を選択したようだ。
一旦は鞍上が空白になったのだが、ムーアがこの秋に短期免許で来日する前は、モレイラが堀厩舎の主戦(身元引き受け調教師)だったこともあり声が掛かった。
現時点では、身元引き受け調教師は池江泰寿調教師でモレイラの所属は関西、この日の予定も阪神で組んでいたのだが、恩ある堀厩舎という事もあるのかアルバートへの騎乗を決めた。
昨年はムーアがアルバートで土曜のステイヤーズSを制し、日曜はゴールドドリームでチャンピオンズCを制覇。今年もモレイラがアルバートでステイヤーズSを勝つ事が出来れば、日曜チャンピオンズCもチャンスのあるサンライズソアの手綱を取るだけに、同じ流れに乗れるかも知れない。
そういう意味でも、アルバートの走りは注目だろう。
【美浦の『聞き屋』の囁き】
●マラソンレース●
今週の時点で短期免許で騎乗しているのはモレイラ・ビュイック・Cデムーロ騎手。
Cデムーロ騎手は28日の最終日まで騎乗する予定だが、モレイラ騎手は来週、ビュイック騎手は再来週までの予定。また、来週の日曜日は香港国際競争へモレイラ・ビュイック騎手は参戦するので、この2人の直接対決が見られるのは今週の土曜日、中山競馬が最後。
土曜日のモレイラ騎手は9鞍。ビュイック騎手は7鞍。直接対決は3・6・9・10・11・12レースの6鞍。
どちらも上位人気候補に騎乗しており、道中の位置取りや直線での追い比べなど、間違いなく世界トップレベルの技術を堪能することができる。
また、モレイラ騎手はメインレースのステイヤーズSで同重賞3連覇中のアルバートに騎乗。
当然のように1番人気候補になっており、4連覇となれば史上初の快挙。
それを阻止すべくビュイック騎手はモンドインテロに騎乗。
3分45秒前後の長丁場の戦いは、より騎手の技術と判断力が問われる駆け引きが見どころ。
今週も外国人騎手が席巻するのか。日本人騎手がそうはさせじと奮起するのか。
長い長いマラソンレースを楽しみたい。
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