第974回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
ベテランが勝負の東京遠征!
いよいよ今週は、上半期の最終週、そして上半期最後のGI宝塚記念が行われる。
今年は2007年以来のフルゲート18頭が揃い、しかもGI馬8頭出走という豪華メンバーが揃い、非常に楽しみな一戦となった。
これだけ有力馬が揃うという事は、当然ジョッキーも揃う。
全国リーディングトップのルメール、そして2位の川田騎手、3位武豊騎手はもちろん、今年GIを勝っている松山騎手・福永騎手・松若騎手・池添騎手・ミルコデムーロ、さらにダミアン・レーンや北村友一騎手と、ビッグレースに強い腕達者が揃い、どの騎手が勝利するのかも興味深い一戦となった。
一方、これだけ阪神開催にトップジョッキーが揃うという事は、裏となる東京開催に遠征する関西騎手も現れる。
若手の岩田望・斎藤新騎手、そして荻野極・城戸騎手は1鞍騎乗で東京へ向かう。
そんな中、もうベテランの域である
秋山真一郎騎手も東京遠征する関西騎手の一人。
ただ、GIの裏だから遠征するというワケではない。
そうメインの
パラダイスSに出走する、今回で4戦連続騎乗となる
スマートオーディンに乗るために東京へ向かっている。
重賞を4勝している実績馬。昨年の阪急杯以来勝ち星が無く、また複勝圏内にも入線しておらず成績的には目立つ存在ではなくなってきているが、その阪急杯ではレッツゴードンキや、当時1番人気で次走高松宮記念を勝つミスターメロディを完封した。
実はその時、管理する池江師は「勝てたのは秋山のおかげだ」と話していた。
というのは、掛かりやすく非常に乗り難しいこの馬が、後方でしっかり折り合い脚を溜め、そして終いを活かして差し切り勝ちが出来たのは、その前の京都金杯が布石になったからだという。
当時は秋山真騎手が手綱を取り10着に敗れているのだが、掛かりやすいこの馬をマイル戦でも後方で我慢させ終いを活かす競馬が出来た事が、阪急杯で生きたということのようだ。
阪急杯では秋山真騎手は小倉で騎乗していたためこの馬には乗れなかったのだが、池江師には前述通り感謝の意があった。
今年の阪急杯から秋山真騎手を乗せているのも、その気持ちがあったからなのだろう。
7歳とは言え2年の長期休養がありまだまだ衰えなく元気一杯、この3戦もダートのコーラルSを除けばコンマ1秒差・コンマ2秒差と、惜しいところまで来ている。
今回は直線の長い東京、舞台としては申し分ない。
秋山真騎手にとっても、チャンスを貰っていることもり、そろそろ勝ってその期待に応えたいところ。
そう、GIの裏と言うよりは、結果を出したいからの遠征である。
宝塚記念のトップジョッキー達の手綱捌きも注目だが、その直前の秋山真一郎騎手の騎乗ぶりにも注目してみたい。
競馬場から見た推奨馬券
負けるシーンは全く浮かばない!
東京は月曜から木曜の朝まで、長い間雨が降ったり止んだり。金、土曜は降水確率は低いが、芝コースは9週間使われて傷みが目立ってきただけに、完全回復まではどうか?
ダートは幾らか湿り気味で、引き続き先行有利な状態と見る。
今週も芝コースは、騎手がコース取りに悩まされそうなだけに、一筋縄でいかなそう。やはりダートのレースで勝負する方が無難だろう。
まずは
東京3R。ここは久々を叩かれた11番
パイプラインでいける。
同じ前走2着のデクスターと人気を分け合いそうだが、その2着の内容が大違い。
時計だけなら、デクスターの方が0.4秒速いが、デクスターの方は不良馬場で速くて当然。良馬場であったパイプラインの方が、実質的には速かったと見るのが妥当。
そしてパイプラインの前走の相手は、なかなかの粒揃い。勝ったデルマクリスタルは当欄でも2回推奨した馬で、未勝利では一枚上の存在。6着だったインプルソでさえ先週推奨したドリームメッセージを、マッチレースの末に競り負かしている。
その好メンバーを相手に、3着以下を3馬身半突き放し、デルマクリスタルに喰らい付いたのだから、立派の一言。
しかも前走は骨折明けで、8ヶ月ぶりだっただけに、能力の高さは言わずもがなだ。
当然、今回は叩いた上積みもあるはず。
対するデクスターは、先行有利な馬場で好枠を利して楽な先行。この好走は特に評価はできない。今回は1300mの外枠と条件も厳しく、人気でもあり、積極的に買う要素はない。
多分デクスターの方が一番人気であろうから、単勝を本線に勝負したい。
単勝 11
馬連 2-11 11-14 7-11 1-11
ワイド 2-11
自信度 A
もう一鞍は
東京6R。ここは好枠を引き当てた1番
オーケーゴールドを狙う。
前走2着の走破時計は平凡だが、まだ体を持て余している状態だったし、真面目に走っていない印象も受けただけに仕方ない。
そんな状態でも、前記3Rで人気のデクスターが気分良く逃げたものを、2馬身半交わしている。デクスターを評価していないだけに、強力な後押し材料とはならない
が、そういう馬の状態だったことと、外を回っていただけに価値はある。
今回は休み明け3戦目。かなりの大型だけに、時季的なものも相まって体は絞れてくるはず。トボける気性も、一戦毎には良くなるであろうから、その上積みにも期待したい。
逃げたい馬が3頭ほどいるので、展開的にも狙い目と見る。
馬連 1-3 1-16 1-8 1-4
3連複 1の1頭軸 相手3.4.7.8.16
自信度 C
競馬サークル情報通の独り言