第1110回
採れたて!トレセン情報
関西事情通のちょっとイイ?話
【中日新聞杯】
遅咲きの血がいよいよ開花!
そして鞍上の騎乗ぶりにも注目
早いもので今年の競馬も残り3週間となった。
今週のGIは2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズが行われるが、前日土曜日には中京競馬場で
中日新聞杯が行われる。
第3場のローカル開催とは言え、土曜日の唯一の重賞とあって全国リーディングトップを直走るルメールを筆頭に、川田・松山・池添・岩田康・北村宏など、普段は中央場所で騎乗しているトップジョッキーも遠征している。
そんな中で注目したいのは…
全国リーディング4位、今年はデアリングタクトとのコンビで牝馬三冠を制し、勝ち鞍も既にキャリアハイの年間120勝をマークしている
松山騎手が鞍上の
ボッケリーニだ。
ご存知、ラブリーデイの全弟のボッケリーニ。その兄は遅咲きで5歳を迎えてから中山金杯・京都記念と連勝し、その後鳴尾記念を勝ち、宝塚記念でGI制覇、秋も・京都大賞典・秋の天皇賞と連勝、この年はGI2勝を含み重賞6勝の大活躍だった。
その偉大な兄をもつボッケリーニ、管理するのも同じ池江厩舎ということもあり、この馬に対する期待は高い。
前走は過去最高体重の468キロ。馬体にも身が入ってきたようで、遅咲きの血がようやく騒ぎ出してきた。本格化するのは来年だろうが、まずはGⅢをステップに大舞台を目指す。
さらに、鞍上の松山騎手にもこのレースに懸ける思いがある。
というのは、この中日新聞杯の前のレース、犬山特別には前走自らの手綱で勝利を上げたアメリカンシードが出走しているのだが、鞍上がルメールに替わっている。
松山騎手としては、前走で手応えを掴んでいただけに次走で手綱を取るのを楽しみにしていたのだが、オーナーサイドの意向によりルメール起用となった。
今年、これだけの活躍を魅せていながらも替えられてしまい、しかもそのレースで乗り馬はいないという屈辱、よってメインレースの騎乗には期するところがあるというものだろう。
来年の飛躍が期待されるボッケリーニの走り、そして松山騎手の騎乗ぶりには注目せざるを得ない!
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