重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【オークス】ステレンボッシュと一緒に来ても好配当!? 桜花賞組に割って入る可能性が高いのは…
元調教師の平井雄二です。今週はオークス(G1、東京芝2400m)が行われます。
桜花賞の当コーナーでは『意図的にトライアルを使わなかった馬の争い』と書いて、阪神JFから直行したステレンボッシュとアスコリピチェーノのワンツー決着でした。オークスでも、皆さんの馬券のお役に立てるお話ができればと思います。
ご存じのとおりオークスは「前走桜花賞組」が強いレース。直近5年を振り返っても、1~3着馬15頭のうち8頭が「前走桜花賞組」です。
【近5年のオークス前走別成績】
桜花賞[3-2-3-39]複勝率17.0%
フローラS[1-1-0-18]複勝率10.0%
忘れな草賞[1-0-1-4]複勝率33.3%
スイートピーS[0-1-0-2]複勝率33.3%
フラワーC[0-1-0-4]複勝率20.0%
矢車賞[0-0-1-0]複勝率100%
しかし裏を返せば、残り半数近い7頭が「別路線組」ということです。また、王道ローテの「前走桜花賞組」と比べて人気の盲点になりやすい特徴があります。
例えば単勝1.6倍のデアリングタクトが勝った2020年は、2着にフローラS勝ち馬ウインマリリン(7人気)、3着には前走忘れな草賞だったウインマイティー(13人気)が入る波乱決着となりました。
桜花賞馬スターズオンアースが2冠を制した22年は、フラワーCの勝ち馬スタニングローズが10番人気で2着。19年もスイートピーS勝ち馬カレンブーケドールが12番人気で2着と、後にG1でも好走するレベルの馬がオークス当時全く人気がなかった点は注目でしょう。
このように「別路線組」が人気にならない理由として、これまで戦ってきた相手が桜花賞組と比べて見劣ることが挙げられます。
ただし、別路線組は距離適性を考慮して早い段階から桜花賞ではなく、オークスを目標にローテを組んで来た馬ばかり。このオークスまでに2000m以上の牝馬限定重賞はフローラS以外ありませんから、戦ってきた相手のレベルが低いのは仕方のないことです。
今年の「別路線組」ではフローラSの勝ち馬アドマイヤベル、フラワーC2着のホーエリート、スイートピーSを勝ったコガネノソラは、2歳時から1800m以上のレースばかり使われてきました。桜花賞は最初から眼中に無いという出走ローテに見えますね。
距離適性と勝負度合いは「前走桜花賞組」よりも高いと言っていいでしょう。
元調教師が「出走させる側」の視点でズバリ
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