重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【皐月賞】4週続けて推奨馬が連対!2019年から5連勝中「皐月賞馬の共通点」に合致した馬は!?
元調教師の平井雄二です。
先週の桜花賞は『意図的にトライアルを使わなかった馬』として紹介したアスコリピチェーノが2着。勝ったステレンボッシュ、3着ライトバックも『桜花賞トライアルを使わなかった馬』でしたね。
これで阪神大賞典テーオーロイヤル、高松宮記念ナムラクレア、大阪杯ローシャムパークと、このコーナーで取り上げた馬が4週続けて連対。今週も皆さんのお役に立てればと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
皐月賞(G1、中山芝2000m)も桜花賞と傾向がよく似ていて、2019年から『トライアルを使わなかった馬』が5連勝中です。
直近5年の皐月賞馬と前走レース
23年ソールオリエンス 前走京成杯1着
22年ジオグリフ 前走共同通信杯2着
21年エフフォーリア 前走共同通信杯1着
20年コントレイル 前走ホープフルS1着
19年サートゥルナーリア 前走ホープフルS1着
大手牧場の生産馬を中心に近年は暮れのG1ホープフルSに留まらず、2021年と22年は前走共同通信杯組が勝利。昨年はソールオリエンスが1月中山の京成杯からトライアルを挟まず皐月賞を制しました。
先週桜花賞の記事でもお伝えしたとおり、私が調教師だった頃の「前哨戦はたたき台」「レースを使いつつ仕上げる」というのは遠い過去の話。外厩施設や調教技術の進化した現在は「休み明けの方が走る」という馬も増えてきたくらいです。
厳密にはフレッシュな状態で「皐月賞→ダービー」と向かいたい有力馬にとっては、トライアルに使う意味が薄いということ。1レースでも多く出走することで逆にG1本番でパフォーマンスが低下するのを避けているようにも見えますね。
実際、皐月賞とのレース間隔が「中3週」となるスプリングS組、若葉S組は近3年で好走ゼロ。さらに「中2週」となる毎日杯組は2018年以降は馬券になっていません。
今年も例に漏れず、上位人気候補のレガレイラ、ジャンタルマンタル、ジャスティンミラノは『トライアルを使わなかった馬』に該当。本番に出走可能な賞金を持っていながらトライアルを使ってきた有力馬は、個人オーナー名義のシンエンペラーくらいでしょうか。
『トライアルを使わなかった馬』から注目馬を挙げれば、共同通信杯を勝ったジャスティンミラノでしょうか。2戦2勝と底を見せておらず、前走の共同通信杯ではG1馬ジャンタルマンタルに完勝して能力の高さを見せつけました。そして何より、余裕を持ったローテで臨めるのは調教師目線でも大きなプラス材料です。
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