うまスクエア

元教官・蓑田早人の蓑田塾

巡ってきたチャンスを生かしたい

※蓑田塾では、ユーザーからジョッキーに関する質問を募集いたします。
質問の宛先はコチラ！→　info@umasq.jp
たくさんの質問をお待ちしております！


こんばんは。蓑田です。

さて、夏競馬が終わって今年デビューした38期生の新人騎手たちにとってはデビューから半年が経過したことになる。何度か個別で紹介してきた子もいるが、この機会に一通り現状を見ていきたい。

今村聖奈騎手については、改めて話すこともないくらいだね。土曜日も勝って7週連続勝利、中央では37勝目。既に、話題作りのためではなく、純粋にレースで勝ちたいから乗ってもらいたいというレベルの騎手になっている。スプリンターズSでも声が掛かりそうだ。

角田大河騎手も普通の年なら新人賞を獲れる成績。ちょっとバランスを崩していた時期もあったけど、また勝てるようになってきた。

美浦では西塚洸二騎手が頑張っている。現時点で8勝なら十分だ。

一方、鷲頭虎太騎手は夏の北海道で良いキッカケを掴んだかと思ったんだけど、後半は乗鞍がなかなか増えず結果が出なかった。もしかしたら、まだ厩舎関係者に信頼されないような何かがあるのかもしれないね。

大久保友雅騎手はまだ3勝だが、札幌では多くのレースに参加できるようになったし、まともになってきた。あの子は体重管理に気を付けてほしい。余計なことで評価を落とすのはもったいないからね。

そして、佐々木大輔騎手も先週の競馬で3勝目、土曜の最終レースで4勝目と一気に目立ってきた。元々騎乗技術はあるし真面目な子だけど、やっと騎手としての環境や、レースの雰囲気に慣れてきた感じがある。

やや真面目過ぎるというか頑固なところもあるので、厩舎の人々や先輩騎手とは上手くやっていてほしいけどね。秋に伸びてきそうな雰囲気は感じるよ。

そして、そもそも騎乗機会が少なすぎて「ここまでデビュー当初から恵まれないのは記憶にない」と心配していた川端海翼騎手、水沼元輝騎手、土田真翔騎手の3人。

何と、今週のヤングジョッキーズトライアルで水沼と川端が立て続けに中央・地方合わせての初勝利を挙げた。今の状況ではとにかく関係者にアピールして、まずはレースに乗せてもらうのが第一。どんな勝利でもキッカケにして欲しい。

川端は土曜日のレースで師匠の馬に乗って3着。あのレースも直線でヨレたりと未熟なところはあったが、一つずつ結果を残しながら成長してほしい。

一方、唯一の未勝利という立場になってしまった土田は今週もレースでの騎乗がゼロ。これでは評価のしようがない。どこに原因があるのかも外からでは分からないところがあるからね…。

日曜日の注目は佐々木大輔騎手。土曜12Rのトウカイファクターに続き、日曜日も最終レースのダート1200m戦で初勝利を挙げたスイートカルデアと再びコンビを組む。能力は2勝クラスでも通用するし、師匠の菊川厩舎の馬でもあるので気合は入っているはずだよ。

日曜の騎乗一覧と評価

レース	条件	馬名	評価
中山1R	ダ1200m	ゲンキチーター	C
中山2R	芝2000m	ホープアイランド	B
中山6R	ダ1800m	モモエチャン	C
中山12R	ダ1200m	スイートカルデア	A

先週取り上げたレッドベルオーブは毎日王冠に向かうようだね。

小倉日経オープンと同じ1800mながら、直線の長い東京コースで相手関係もおそらく大幅に強化される。続けて逃げ切れたら本物と言っていいんじゃないかな。

もし毎日王冠でも結果が出れば、天皇賞・秋に向かう可能性だって出てくるかもしれない。既にジャックドールとパンサラッサが再戦することは決まったようだが、そこにレッドベルオーブが加わったら大変なレースになりそうだ。

秋競馬の開幕となる今週の日曜日は東西でG1への足掛かりとなる重賞が行われるが、セントウルSはメイケイエールで断然だろうね。

ソングラインも初めての1200mとはいえ大崩れはないだろうし、あまり気合を入れて馬券を買いたいレースではないかな。しっかり結果を見定めて、スプリンターズSへの参考にしたい。

馬券的には京成杯オータムハンデの方だろう。どういう荒れ方をするかが考えどころだけど、今年に関しては1着馬はある程度人気サイドで、紐荒れに高配当の期待を掛けてみようと考えている。

勝ち馬はダーリントンホール、ミスニューヨーク、ファルコニア、ベレヌスのどれか。ここの優劣は当日の直前まで考えたい。

相手で気になっているのがクリノプレミアム、コムストックロード、シュリ、インテンスライトあたりかな。あとは、ルフトシュトロームも去勢で変わったという話を聞いたが、個人的には去勢した馬にはあまり良いイメージがないので、どんなもんかな。



コチラも注目
【平井雄二のBe The Winner】セントウルS・連対率100％の後押しを受ける鉄板候補