重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
明確な好走パターンがある舞台
先週の日経新春杯(G2)では、金言に当てはまるレビュー馬のステラヴェローチェが2着でした。上がり1位は勝ち馬に譲りましたが、こちらも2位でトップハンデでも安定感ある末脚を見せました。
アメリカJCCの金言
今週の
アメリカJCC(G2、中山芝2200m)は別定戦。ハンデ戦の日経新春杯(G2)とは違い実績のある馬が出走してくるレースですが、それでも万馬券決着は当たり前ですので油断せずに向き合っていきましょう。
このレースの特徴の1つに中山芝2200mのコースがあります。
前提として2200mは【非根幹距離】と呼ばれており、レース数が多い【根幹距離】である1200m、1600m、2000m、2400mとは異なり特殊な舞台です。こういう条件で力を発揮できる馬は“距離のスペシャリスト”として台頭していきます。
昨年の勝ち馬アリストテレスは同距離で1勝2着1回、2着ヴェルトライゼンデは神戸新聞杯(中京2200m)で2着、3着ラストドラフトは前年の同レース3着馬と確かな適性を持っている馬たちでした。さかのぼれば毎年のように“距離巧者”が好走しています。
これに加えて、このコースでは道中のポジション取りも結果に大きく影響してきます。
「おむすび型」なんて言われる中山の外回りコースでは、3,4コーナーが緩やかで長く続き、直線距離は中央4場では最短の310mとなっているため、直線一気の差し切りは困難。前々で運んでいる馬、少し早めに動き出す機動力のある馬に軍配が上がっています。
昨年のように不良馬場で外差し決着という例外もありますが、基本的には早め早め、前々で粘り込む形が理想的です。
これは良馬場に限定した4コーナーの位置取り成績からも見えてきます(過去10年中7回)。
4角3番手以内【5.4.2.15】勝率19.2%・複勝率42.3%
4角4番手以下【2.3.5.63】勝率2.7%・複勝率13.7%
19年に勝利したシャケトラは非根幹距離の2200mと2500m(日経賞)で勝利実績があり、骨折休養明けで7番人気と低評価ながらも4コーナー3番手から押し切り勝ち。このレースを象徴する結果でした。
どちらかに当てはまるだけでも強力ですが、この2つが合わさった時の威力も見逃せません。実績のある馬=ここでも強い馬と決め付けすぎず、出走馬の特性を見抜いてみるのも馬券攻略の醍醐味と言えるでしょう。
1月21日(金)には、今回のテーマに沿った注目馬のレビューを公開する予定です。ぜひ、予想の参考にしてみてください。
PRAJCC・東海S
元調教師が教える馬券の急所!
ある視点を持つことで見える馬券候補
WEBサイトやSNSの情報にカンタンに飛びついてしまうのは愚の骨頂。
レースに出走させる側の視点こそ予想の本質です。
予想の本質を真芯に捉えた、元調教師が教える馬券候補を見てみよう!
■先週も馬券に!
・日経新春杯
└ヨーホーレイク(3番人気1着)
└ステラヴェローチェ(1番人気3着)
・京成杯
└ロジハービン(5番人気2着)
AJCC・東海Sは、これを予想に活かして好配当をつかんでください。
記事・PR提供 シンクタンク