重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【アイビスサマーダッシュ】今年もいるぞ!馬券になる必須条件を満たす2頭
アイビスサマーダッシュの金言
「夏は牝馬」の勢いは止まらない
今週は新潟開幕週の名物重賞・
アイビスサマーダッシュ(G3、新潟芝直1000m)が行われます。
1番人気が現在9年連続で連対するなど上位人気馬が安定していますが、昨年は22万馬券、一昨年も2万馬券と一筋縄では行かない決着が続いているように油断はできません。
上位人気馬の取捨や激走候補を見極める際に注意すべきポイントとして性別成績があります。(過去5年)
過去5年の性別成績
・牡馬/せん馬
【2-2-1-33】複勝率13.2%
・牝馬
【3-3-4-37】複勝率21.3%
近年は出走数が増えてきていることも関係して牝馬の活躍がとにかく目立っています。馬券圏内15頭中10頭を占めています。
過去5年の牝馬成績
21年1着オールアットワンス(1人気)
21年3着バカラクイーン (14人気)
20年1着ジョーカナチャン (2人気)
20年3着ビリーバー (9人気)
19年2着カッパツハッチ (3人気)
19年3着オールポッシブル (9人気)
18年1着ダイメイプリンセス(1人気)
18年2着ラブカンプー (2人気)
17年2着フィドゥーシア (1人気)
17年3着レジーナフォルテ (4人気)
昨年は1頭だけ内ラチ沿いを走って粘り込んだバカラクイーン、一昨年には後方一気で伸びてきたビリーバーもそうでした。
皆さんも『夏は牝馬』という格言を聞いたことがあると思います。これは私の経験則も含まれるのですが、牝馬の方が暑さに強いというのが最大の要因です。
また、春シーズンのフケ(発情期)が終わり、夏にかけて調子を上げてくるパターンなどもあります。牝馬が急激に強くなるのではなく、牡馬が苦戦しがちと捉えた方がいいでしょう。
肝心の千直競馬においても、新潟の軽い馬場で牝馬特有の切れ味を発揮しやすいことが利点になっています。
さらに、牝馬に限定した脚質別成績を見てみると…
牝馬の脚質別成績
逃げ【1-3-0-1】複勝率80.0%
先行【1-0-3-7】複勝率36.4%
差し【1-0-0-18】複勝率5.3%
追込【0-0-0-11】複勝率8.3%
逃げるスピードを持っていると好走の期待度はグンと高まると言えるでしょう。今回はそんなタイプの2頭をレビューしていきます。
※7月29日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 シンシティ
オープンクラスまでダート路線を歩んできましたが、前走は初めての芝、千直レースの韋駄天Sでいきなり3着と適性の高さを示しました。
もともと安定したスタートとダッシュ力を生かして影を踏ませないような完勝ぶりを見せてきたタイプ。芝スタートの新潟や中山でも難なくハナを奪っていたことからも、路線変更を決めた陣営の気持ちも分かります。
前走は3枠5番と内寄りで外へと斜めに走る分の距離ロスがあったのも事実。斤量2キロ増の課題は残りますが、8枠17番の絶好枠を引き当てた今回は再度の粘り込みがあっても不思議ではありません。
2頭目 マウンテンムスメ
どの騎手が乗ってもスムーズに逃げ続けてきたように、こちらもスタートとダッシュ力が自慢のタイプです。
昨秋には千直戦にも挑戦していて、1勝クラスの稲光特別を逃げ切ると、格上挑戦となったルミエールオータムダッシュ(OP)でも48キロの軽量を生かして4着と見せ場を作りました。
そこから休養を挟み、3~4歳らしくしっかり成長して馬体も増えてきました。明け3戦目で2勝クラスを勝ち上がり、続く前走も連勝と充実期にある今なら、自分の競馬に徹して逃げ残るシーンも十分あり得ます。
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