重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
阪神開催の恩恵を受けてチャンスが高まる2頭
先週のスプリンターズS(G1)は、「内枠有利の傾向は軽視禁物」とお伝えした通りの決着で、レビュー馬に挙げたウインマーベル(7番人気)も2着と健闘しました。今週から東西の開催場が変わるので、頭を切り替えて臨みましょう。
京都大賞典の金言
阪神開催で関連性が深まったローテーション
3日間開催の最終日に行われる京都大賞典(G2)は、昨年同様に阪神芝2400mで行われます。
京都競馬場の改修工事が始まって以降、様々なレースが競馬場・距離など条件を変更しながら実施されてきました。
もちろん、今年で2年目ですから、陣営サイドもこれを踏まえた上で出走を検討して調整することになります。
京都から阪神という変化に関しては
「直線が平坦な京都だと切れ負けするから坂のある阪神は歓迎」
「気性的に少しでも輸送が短い京都の方が良かった…」
などといった馬の個性に合わせて喜びの声、残念がる声が出ることが想像できます。
あまり表には出ませんが、出走馬の中には他に適条件がないから使う陣営、阪神で勝負度合いが高まっている陣営が混在していることを忘れはいけません。
京都大賞典というレースは、大前提として天皇賞秋、ジャパンC、有馬記念といった秋古馬G1を目指す馬の始動戦となるレースで自然とメンバーレベルが高くなります。
今年も様々な臨戦過程のメンバーが揃ったので、該当する前走レース別成績を確認してみましょう。(過去10年)
前走レース別成績(過去10年)
宝塚記念 【5-2-6-11】複勝率54.2%
新潟記念 【1-1-0-8】複勝率20.0%
オールカマー【1-0-0-5】複勝率16.7%
札幌記念 【0-1-0-6】複勝率14.3%
目黒記念 【0-0-1-9】複勝率10.0%
マーメイドS 【0-0-0-1】複勝率0.0%
札幌日経OP 【0-0-0-2】複勝率0.0%
小倉記念 【0-0-0-2】複勝率0.0%
ジューンS 【0-0-0-1】複勝率0.0%
京都開催の時でも“宝塚記念以来”という馬の好走が目立っていて、宝塚記念に出走=実績上位であることを証明しています。
そして、阪神開催での初回となった昨年が1着マカヒキ(阪神・天皇賞春)、2着アリストテレス(阪神・宝塚記念)、3着キセキ(阪神・宝塚記念)という結果。
阪神開催の京都大賞典は“宝塚記念組にとって例年以上に追い風”と言えます。
陣営としても従来の阪神→京都よりも阪神→阪神の方が計算しやすいでしょう。同じ競馬場、馬場で走っているとイメージがしやすく、調整過程で不安要素が少なくなります。
今だから狙える傾向を考慮して候補馬をレビューしていきます。
※ 10月7日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 アイアンバローズ
春は3戦全てが阪神でした。阪神大賞典では前哨戦仕上げのディープボンドとはいえ3/4馬身差の2着と健闘し、重賞制覇も目前というところまできました。
天皇賞春では5着でも上位との差は明確、宝塚記念ではスタートひと息で無理に行かせず15着と参考外。秋に仕切り直しというところでしょう。
昨年もこのレースに出走して12着に敗れていますが、初の古馬重賞だった当時と現役トップの舞台を経験し、成長してきた今回では状況がまるで違います。
先行力と豊富なスタミナを生かした立ち回りで後続馬を振り切ることができれば初の重賞制覇も見えてきます。
2頭目 マイネルファンロン
阪神の天皇賞春で6着→宝塚記念で5着とタフなG1で善戦してきました。
宝塚記念の馬場は内目を走れる方が有利だったので、スタートからしっかりと先行集団に取り付いて、尚且つ外目を回りながらの5着は評価に値します。4着はディープボンド、6着はエフフォーリアですからね。
むらっ気タイプであることは否めませんが、オープン特別やG3辺りでくすぶっていた頃と比べれば着実にステップアップできています。
引き締まったペースになりそうなメンバー構成で、しぶとさやタフさが求められる条件は望むところ。地力の高さで抜け出してきても驚けません。
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■オールカマー(G2)
ウインキートス(7人気3着)
■ローズS(G2)
エグランタイン(7人気3着)
■セントウルS(G2)
ファストフォース(6人気2着)
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