重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【スプリンターズS】歴代激走馬の共通点を発見!今年も候補は絞られた!?
元調教師の平井雄二です。今週もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を生かし、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探す日々です。
後半ではスプリンターズS(G1)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
スプリンターズSの金言
明確な内枠有利を狙い撃て!
秋のG1シリーズ開幕戦となるスプリンターズS(G1、中山芝1200m)には、真っ先に確認しておきたいポイントがあります。
少し条件を絞った枠順成績をご覧ください。
※過去10年のうち中山で1分7秒台の決着だった6回
過去6回の枠番成績
1枠【1-1-2-8】 複勝率33.3%
2枠【1-0-1-10】複勝率16.7%
3枠【0-0-3-9】 複勝率25.0%
4枠【2-3-0-7】 複勝率41.7%
5枠【1-0-0-11】複勝率8.3%
6枠【0-1-0-11】複勝率8.3%
7枠【1-0-0-11】複勝率8.3%
8枠【0-1-0-11】複勝率8.3%
馬券圏内の18頭中14頭が1~4枠からのスタートでした。
内枠有利の傾向は、誰が見ても分かる数字なので、その理由をしっかり把握した上で狙っていきましょう。
まず馬場状態。先週は重馬場スタートで日曜の昼過ぎから良馬場に回復。2勝クラスの芝1600m戦で1分33秒8ならば時計は出やすい状況。今週は雨も降らず、最終日も速い時計が想定できます。
仮に内目の馬場状態が極端に悪くなった場合、走りやすい外目を走れる馬に分がありますが、全体的に良好で時計が出やすいのであれば、少しでも距離ロスを抑えることができる内目の進路が有利です。
現役屈指のスプリンターが揃う一戦では、1頭分の内か外かという僅かな距離ロスが明暗を分けます。
また、例年、4回中山開催は後半の2週がCコースで行われます。最内のAコースから6m外に内柵が置かれるため、コーナー部分の距離が延びることになります。
スタート地点を奥にズラすことで対応しており、コーナーの部分が長くなれば内を通れる馬が有利なのは明らか。最後の急坂をクリアするために少しでも余力を残しておきたいですからね。
こうした恩恵が上記の枠順成績に反映されているわけです。能力や実績で劣る馬が逆転するためには、このような有利な条件を味方につける必要があります。
興味深いことに、上記の過去6回において5番人気以下の好走馬はいずれも4枠より内から出ています。
5番人気以下の好走馬
■1枠
22年1着ジャンダルム (8人気)
21年3着シヴァージ (10人気)
17年2着レッツゴードンキ (5人気)
■2枠
16年3着ソルヴェイグ (9人気)
■3枠
17年3着ワンスインナムーン(7人気)
13年3着マヤノリュウジン (15人気)
22年3着ナランフレグ (5人気)
■4枠
22年2着ウインマーベル (7人気)
今回は内枠の後押しを受けられそうな2頭をレビューしてみます。
※ 9月29日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 ウインマーベル
昨年、3歳世代の一角として参戦して見事に2着と好走。それまでの先行策よりもやや位置を下げたことに松山騎手は悔やんでいたようですが、余計に外を回さず内々を運ぶ姿勢に感心しました。
その後は苦戦が続いていますが、大外枠を引いたり、スタートで不利があったり、馬場が極端に悪くなったりと力を出し切れていない不完全燃焼の印象です。1ハロン長い京王杯SC(G2)での2着もありますから。
今回は昨年の4枠よりも内を引くことができました。スタートを決めて流れに乗ることができれば2年連続好走のチャンスは十分あるでしょう。
2頭目 テイエムスパーダ
後乗り感は否めませんが、絶好の1枠を引いたのであれば注目すべきでしょう。
昨年も1枠から逃げて15着に敗れましたが、いつもの行き脚が付かず、かなり追って何とかハナに立ったという内容。あれでは直線を向いた頃には一杯一杯です。
昨夏の連勝時を振り返っても、間隔を詰めて使う方がいいタイプ。前走も北九州記念(G3)から中2週、そして今回も中2週。使いつつ上向いておりいい流れです。
ライバルの逃げ馬が外枠を引いたことで優位に進めることができれば、もう一丁があっても決して不思議ではありません。
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