重賞戦略アドバイザー・平井雄二のBe The Winner
【中山金杯】冬場のハンデ戦、混戦メンバーで頼りにしたい臨戦過程と注目馬2頭
元調教師の平井雄二です。今年もよろしくお願いします。
現在は、長年競走馬を間近で育ててきた経験を活かして、重賞戦略アドバイザーとして予想家やファンの方とは違った視点で皆さんの馬券に貢献できるよう活動しています。
かなり昔の話ですが、サクラスターオーという管理馬で皐月賞と菊花賞を勝たせてもらいました。今は皆さんと同じように馬券になる馬を探る日々です。
後半では中山金杯(G3)の金言に合う馬をレビューしているので是非参考にしてください。
中山金杯の金言
調子の判断材料は前走内容にあり
新年最初の伝統レース、中山金杯(G3、中山芝2000m)です。冬場のハンデ戦らしく人気通りに決まることは滅多になく、苦戦しているファンの方も多いはず。
出走メンバーの実績や調整過程、コース適性など様々な判断材料がある中で、何を重視すべきか掴み切れていないのでしょう。
そこで今回は、過去5年の前走着順別の成績を見ていきます。
前走着順別成績
前走1着【2-1-1-8】連対率25.0%
前走2着【1-1-1-3】連対率33.3%
前走3着【1-1-0-5】連対率28.6%
1~3着【4-3-2-16】連対率28.0%
近年で連対した10頭中7頭は前走で3着以内に好走しています。
連対馬
23年1着ラーグルフ(1人気)
└前走3勝クラス1着
22年1着レッドガラン(4人気)
└前走リゲルS(L)3着
21年1着ヒシイグアス(1人気)
└前走3勝クラス1着
21年2着ココロノトウダイ(5人気)
└前走3勝クラス1着
20年1着トリオンフ(2人気)
└前走チャレンジC(G3)2着
20年2着ウインイクシード(6人気)
└前走ディセンバーS(L)2着
19年2着ステイフーリッシュ(7人気)
└前走チャレンジC(G3)3着
前走の格毎年コンスタントに好走しており、人気以上の激走を果たした馬も含まれています。前走の“格”はそこまで気にする必要はありません。
やはり、寒い時期だと馬も汗をかきづらいため馬体重や筋肉、脂肪、内臓面といった馬体の調整に気を使います。
特に年末年始の変則日程では運動量が減るなど調整が難しいため、前走のレース格を問わず「好走した前走の調子をキープできている」「好走した前走を使った分、良くなっている」というパターンが信頼できるわけです。今年の開催日は例年より1日遅い分、不安も少ないかもしれませんが。
今回はこの傾向を踏まえて、条件に当てはまる馬をレビューしてみます。
※ 1月5日(金)時点のレビューとなります。
1頭目 マイネルクリソーラ
21戦のキャリアの中で掲示板を外したのは2走前の一度だけという堅実派。その時も重馬場、前残り決着を外枠から後方追走という苦しい立ち回りだったので度外視できます。
本来は自在性、機動力が持ち味というタイプ。この時期の重賞なら内回りコースを使用する中山芝2000mのココは絶好の条件と言えます。
昇級2戦目の前走アンドロメダS(L)で2着。元々いいモノを見せていましたが、着実に成長してきてオープンやG3でも通用可能な末脚、切れ味を身に付けています。
ここ2走と違い良馬場でできそうなのもプラス材料ですね。デムーロ騎手も手の内に入れているので、力を引き出す騎乗を期待しましょう。
2頭目 ボーンディスウェイ
過去にはホープフルS(G1)で5着、弥生賞(G2)で3着と世代のトップ層と互角の走りを見せていました。相手は後のG1馬アスクビクターモアやドウデュースですからね。
勝ち味に遅い個性ということもあり自己条件に戻ってからも足踏みが続きましたが、前走でようやくオープン入りを果たしました。
中山コースは得意にしていて前走も好時計での勝利ですし、昨年の中山金杯が行われた次のレース(12R・2勝クラス・芝2000m)では中山金杯とコンマ2秒差と通用する裏付けを見せています。
久々の重賞挑戦ですが、今回のメンバーで数少ない前走好走馬という勢いでどこまで割って入ることができるか注目です。
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